公益財団法人日本吟剣詩舞振興会
会長 沼崎 富

　皆様方には健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

　昨年は、三年以上にわたり翻弄され続けて参りました新型コロナウイルス感染症も、ワクチン接種の効果や感染防止対策も確立され、漸く、感染者数も減少傾向となり、ゴールデンウィーク明けの五月八日、これまでの二類相当から五類相当へ引き下げられ、規制も解除され、各地はコロナ禍前の人の賑わいが戻って参りました。

　私共も活動を再開し、記念大会始め恒例の事業が開催されるようになりました。そして、これまで四年にわたり延期をして参りました「全国名流吟剣詩舞道大会」が、熊本県熊本城ホールに於いて開催され、また、十二月には、私共、公益財団法人日本吟剣詩舞振興会の最大行事であります「第五十三回全国吟剣詩舞道大会」が、千葉県市川市文化会館に於いて開催され、それぞれ無事終了することが出来ました。
これも偏に、全国の指導者並びに会員の皆様方のご協力のお蔭と心より御礼申し上げる次第でございます。

因みに、今年度の「第五十四回全国吟剣詩舞道大会」は、十一月十日、岡山県倉敷市民会館に於いての開催が決定致しております。
　引き続き、会場確保の件につきましてはご迷惑ご心配をお掛け致しますが、この厳しい現状にご理解賜わりますよう宜しくお願い申し上げます。
　また、昨年より「吟剣詩舞道和歌集」の編纂に取り組んで参りましたが、漸く最終段階に入り、六月頃までには出版できる予定でございます。
幼少年向けテキスト「はじめての吟詠」以来の久々の刊行であり、私共も大変楽しみに致しております。
　この和歌集の刊行によって、また新たな公財の発展性に期待致しておりますので、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。