多くの人が世界を駆け巡り、膨大な情報が溢れかえる「令和」の時代。
こうした複雑化した社会においても大切なものは、人の心です。
古来より、詠み人の心を詩に込め、詠う吟詠は、今の時代こそ必要なものです。
いま改めて、名吟詠家といわれた笹川鎮江二代会長の映像が、令和の時代に蘇ります。
皆さま、どうぞご鑑賞ください。
笹川鎮江
大正12年(1923)東京生まれ。
幼少より筑前琵琶を習い、昭和6年(1931)、当時の筑前琵琶の女王豊田旭穣に師事し、雅号「旭凰」を授与される。

~「筑前琵琶の天才といわれた幼少期」~
昭和11年吟詠の木村岳風に入門、翌年NHKオーディションを1回で通り、NHK文芸部長小野賢一郎の勧めによって吟詠主体に精進し、吟詠界のスターとなる。

戦後も笹川良一夫人として多忙な身でありながら、レコード、公演と幅広く活動し、吟詠静凰流を創始、昭和43年(1968)日本吟剣詩舞振興会の創立メンバーの一人となる。

和歌と近代詩を吟詠の素材として発掘、琵琶の節調を生かした独特の詩吟の節付けをし、主な作曲に「千曲川旅情の曲」「潮の音」(島崎藤村作詞)、「わが家の富」(徳富蘆花作詞「自然と人生」より)、「兜」(大野恵三作詞)などがある。
海外への吟詠の普及活動にも努め、欧米・東南アジア各地で公演する。
筑前琵琶の名手としても名高く、「ひめゆりの塔」「千姫の嘆き」などを作曲。
昭和56年、吟詠と琵琶の芸術的活動に対し、中華民国より文化奨章を受章。
昭和60年、財団法人日本吟剣詩舞振興会「吟剣詩舞芸術大賞」を受賞。また吟剣詩舞の振興功労により「文部大臣特別表彰状」を受賞。
平成元年、吟詠の精進並びに発展に寄与した功績により「紫綬褒章」を授与される。

平成7年、財団法人日本吟剣詩舞振興会第2代会長に就任。
平成14年3月16日逝去。
笹川鎮江二代会長の映像
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